紫外線

紫外線の量と日焼けの関係について

紫外線A波は窓ガラス程度のものなら貫いて到達しますので、車に乗っている時でも、家にいる時でも日焼けをします。紫外線の中でもB波はA波ほど強い紫外線ではありませんが、地上まで届いていることは間違いないので対策が必要です。5月から9月が、皮膚に影響を与える紫外線が多いシーズンであるとされています。夏真っ盛りに紫外線が強いのはわかりますが、5月はまだ涼しい日もありますので、紫外線予防がないがしろになりがちです。5月の温かい日は、半袖や、半ズボンに切り替わるシーズンにもなっていますので、紫外線予防が大切になります。気温が高いと発汗が促進されることも、夏の特徴といえます。

汗で日焼け止めクリームが流れ出ないように、必要に応じてクリームをつけ足さないと、効果をキープできません。日焼け止めは、紫外線防御指数と呼ばれるSPF値の高いものが、より紫外線の対策効果も高くなりますが、使い方を考えなければなりません。日焼け止めクリームを使う時は、できればSPF値の低いものを用意して、数時間経過したら塗り直したほうが効果が高く、肌への負担も少なく済みます。また、おでこや鼻の頭など、紫外線が直接当たっている場所は日焼けに弱いので、極力塗り直すようにするといいでしょう。紫外線が地表に降り注ぐ時間帯は、10時から14時の間が、最も多いということが判明しています。日焼けをしている季節は夏だけではありませんので、1年間ずっと、紫外線予防が重要になります。
 

同じ紫外線でも日焼けに差が出る原因

紫外線を浴びた時のお肌の反応が、個人個人で違っているは、どういう要因があるからでしょうか。屋外で、同じ日に同じ時間を過ごしていたのに、日焼けで肌がヒリヒリする人と、そうでもないと感じている人がいます。真っ赤になってヒリヒリしてしまう人もいれば、すぐに黒くなってしまう人もいます。どんな日焼けをするかは、個人差があることは知られています。なぜ、人によって日焼けの症状が違うのは、紫外線から肌をガードするためのメラニン色素の違いです。

日焼けには、紫外線のB波によって肌が炎症が引き起こされるサンバーンと、A波によってすぐに肌の色が濃くなるサンタンがあります。皮膚に存在しているメラノサイトは、紫外線を受けると活発に働き出し、肌を黒くするためのメラニン色素を作りますが、このメラノサイトの活動には、個人差があります。メラノサイトの働きが活発だと、紫外線の影響ですぐにメラニン色素ができますので、肌は黒くなり、老化しにくくなります。

一方、日焼けしにくい人というのは、紫外線を吸収するメラニン量が少なく、日に当たると炎症を起こしやい肌の持ち主です。太陽光を浴びるとすぐ肌が炎症を起こす人は、肌細胞が紫外線で破壊されやすい状態です。人によっては、紫外線を浴びても皮膚の状態が変わっていないというふうに見えることがあります。見た目の印象とは異なり、日焼けによって肌が黒くなりにくい人ほど紫外線対策が重要であると言えるのです。
 

紫外線によって日焼けが起きる理由

日焼けが紫外線によって起こるということをご存知の方は多いと思います。紫外線とは目に見えない存在ですが、果たしてどういったものなのでしょう。紫外線とは、太陽光線のひとつであり、種類をA波、B波、C波に分けることができます。窓ガラス越しに太陽光を浴びた場合、紫外線A波のような強い波長は簡単に到達します。ガラス窓越しに陽光を受けていた時や、車の運転をしていた時でも、紫外線A波は通り抜けるので日焼けします。

一方、紫外線B波はオゾン層で遮られますし、雲が多い日や、雨の日は減衰します。天候によって照射量が変わる紫外線量とは、この紫外線B波です。C波はオゾン層を通過できないため地上まで到達することはまずありえないと考えてよいでしょう。紫外線A波は、透明な窓ガラス程度なら通過するので、お肌にはたくさん浴びることになりますが、それでもB波ほどの日焼け効果はないといいます。肌の日焼けのことを考えるのであれば、室内でも紫外線を浴びてしまうため、常に対策と取る必要のある紫外線です。長時間、紫外線をお肌に浴びていると、肌が黒く日焼けするだけでなく、皮膚が老化しやすくなって、しみやくすみが目立つようになります。

紫外線で日焼けをするのは、肌をガードするためにメラニン色素を増やす、いわば防衛策です。小麦色に焼けた肌は健康的な印象を人に与えますが、美容という観点から考えるとお肌にとってはいいこととではないので、対策が必要です。

大事な目を守るために紫外線対策を

大抵の人は、紫外線対策と言われると皮膚の対策を連想しますが、実は目も守るべき部分です。目の中に入ってくる光をまぶしいと感じる程度は人それぞれですが、紫外線による作用が、目にも及んでいるものです。紫外線対策を講じる時には、皮膚のことだけでなく、目のことについても考えましょう。本来、目は紫外線の刺激をある程度遮る能力を持っていますので、普段どおりの生活をしていれば、紫外線量は脅威にはなりません。

長時間に及ぶ屋外での作業やスポーツなどで外に出る時間が多い方は、できる限り紫外線対策をするようにしましょう。目のために紫外線の対策をするのであれば、サングラスをかけるのが一番有用な対策方法になります。もしも、紫外線対策にサングラスを装着するならば、紫外線透過率の低い商品を探しましょう。レンズ自体の色が濃くても、紫外線透過率が高くて、紫外線をガードする力が小さいものもあります。

日傘を活用したり、つばのある帽子をかぶって、太陽光が顔に来ないようにするという方法もあります。と日の当たらない場所にいるようにするだけでも、紫外線予防には効果があります。強い日差しを浴びてしまったあとには目を冷やしたり、目薬を利用することも目のケアになります。紫外線が多い時期だけに限らず、年間を通して対策を行って、目の受けるダメージを最小限にするように気をつける必要があります。

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作成日:2016年06月05日
更新日:2016年06月05日
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